【s12 最終6位】夢想水ポン
【構築経緯】
環境のカイリューがスケイルショットの大流行によりAS偏重になっていること、厚底ブーツ型、ノマテラ神速型が減少していることを受け、ステルスロック+剣舞水オーガポンが刺さっていると考察し構築の始点とした。
ステロ撒きについて、水ポンを通す上で最も厄介なのが電磁波ハバタクカミとパオジアンであるため、その2体を抑制することができるキョジオーンを選択した。
サブアタッカーとして、攻撃性能が頭一つ抜けているスケショカイリュー、相手のカミカイリューに強くツツミを牽制する最速甘えるハバタクカミ、見た目パオジアンに強くイダイトウやトドロクツキ絡みの対面構築に選出できる襷悪ウーラオスを採用。
ここまでチオンジェンがどう足掻いても無理なため、ラスト1枠の崩しを色々試したが、鋼テラス眼鏡サーフゴーが汎用性を持ちつつそれなりの勝率を担保できそうだったので採用し完成。
【個別解説(採用順)】
オーガポン@井戸の面 貯水
テラス:水
165(76)-162(172)-105(4)-×-117(4)-178(252)
◇テラス蔦棍棒でH252炎オーガポンをステロ込み確定1発
◎ミラー意識最速
最高のポケモン。
ステロ込みで環境上位のほぼ全てのポケモンと殴り合える対面性能を持ちながら、身代わりと耐性によって草タイプとドヒドイデ以外の低速ポケモンに対して一方的に強く、一度剣舞を積めば殆どのサイクルを破壊する崩し性能も持つ。
上で書いたことは炎ポンでも実現できるが、差別点としては優秀なタイプとテラス時のDアップによる柔軟性が挙げられる。炎ポンは水ウーラオス/暁ガチグマの対面が課題となっているのに対し水ポンはそれらを起点とすることができるというのは、レギュEにおいては特に大きなアドバンテージである。
また、後述のカイリューと組ませるのに伴い、ステルスロックが等倍なのも地味に大事な要素。
キョジオーン@オボンの実 清めの塩
テラス:飛行
207(252)-120-184(140)-×-125(116)-55
塩漬け/ヘビーボンバー/ステルスロック/自己再生
◇HB...特化鉢巻水ウーラオスの水流連打をオボン込み確定耐え
◇HD...特化眼鏡ハバタクカミのテラスムンフォを最高乱数切り耐え
ステロ撒き+塩漬けによる削り役。
選出画面ではカイリュー+キョジオーン+水ポンの塩漬けサイクルを偽装しているが、実際は他2体が高速回復技を持たない。そのため、サイクルパーツとしての性能よりも短期的な場持ちの良さを重視しオボンの実を持たせた。
キョジオーンサイクル警戒で初手から出てきた眼鏡カミをヘビーボンバーで数回返り討ちにした(環境的に若干CSが多く、ヘビボンを耐えるような耐久振り型は火力が無いことが多い。)
テラスタイプは地面、草、格闘をケアする飛行。相手の水ウーラオスに対して水ポンと合わせて即席のサイクルを形成する、ランドロスや炎ポンに対する行動回数を増やして裏の圏内に入れるなど柔軟性が抜群だった。
特性について、零度パオや地割れキョジオーンに強くサーフゴー等対面で行動保証を得る頑丈は非常に魅力的ではあるが、かなり数が多かったモロバレルサイクルやドヒドイデ入りに対するクッションとしての役割がかなり重要なため、清めの塩で採用している。
テラス:鋼
191(196)-198(204)-115-×-120-114(108)
スケイルショット/地震/神速/竜の舞
◎素で遅めのカイリューを大体抜ける、+1で最速ガブリアス抜き
◎無振りウーラオス抜かれ
カイリュー枠。めちゃくちゃスペックが高いだけでなく、テラスタルの要求度が低いため水ポンとの攻めの相性が非常に良い。
甘えるとトリック以外の積みの補助要素を採用していないため、無起点で舞える範囲を増やせる鋼テラス+HAベースのスケショカイリュー。とはいえあまり竜舞をした記憶がないためフルアタでも面白いかもしれない。
耐久振り+無振りウーラオス抜かれにすることで、ウーラオス対面上からスケショ→下から氷技でワンパンされる展開を考えなくて済むのがかなり快適だった。
カイリューミラーは先にステロを展開しておくか、そうでない場合はなるべく裏のカミなどで流すことを心がけていた。
ハバタクカミ@ブーストエナジー 古代活性
テラス:フェアリー
131(4)-×-89(108)-173(140)-156(4)-205(252)
対面性能最強のカミ。適当に投げて目の前に通る技を撃つだけで大体裏の圏内に入る。
カイリューと同時に選出し、カイリューミラーでこのポケモンに引いてテラスを吐かせつつ甘えるで機能停止させる動きが強い。
カミミラーを取りこぼしたくなかったため、最速の型で一番強そうな調整を拝借した。
一撃ウーラオス@気合いの襷 不可視の拳
テラス:毒
175-200(252)-121(4)-×-74-149(252)
暗黒強打/ドレインパンチ/不意打ち/剣の舞
イダイトウやトドロクツキに強い優秀な対面駒でありながら、ステロ+剣舞で最高の崩し枠にも変化する。
モロバレル+パオジアン(トドロクツキ)のような並びに対して、ステロを撒いた後に任意の対面で剣舞を積むことで、HBモロバレルが87.5%で落ちるようになる。最終日はこの詰めルートが頻発したためその度に祈っていた。テラスタイプを悪にすれば祈らなくて済むが毒も強かったため諸説。
対カイリューについて、妖テラスを切られたとしても剣舞を積めばスケショのBダウン込みでゴリ押すことができる可能性があるため、+1カイリューのスケショ5回耐えまで耐久を回した方が賢かったかもしれないと終わった後に気付いた。
サーフゴー@拘り眼鏡 黄金の体
テラス:鋼
175(100)-×-116(4)-189(148)-112(4)-136(252)
ゴールドラッシュ/シャドーボール/10万ボルト/トリック
ガチグマとサイクルを破壊するポケモン。
チオンジェンに気持ち良くゴルラを撃つための鋼テラス。今期は特殊受けとしてHDランドロスが採用されている構築が多く、非常に刺さりがよかったように思う(ステロ+鋼テラゴルラでHDランドロスが103%〜)。
前述の電磁波の抑制をキョジオーンと一緒に行ったり、キョジオーンがサーフゴーと対面した時の強力な引き先になったりと、ラスト1枠で入ってきたにしては構築と噛み合っていた。
【選出】
一番強い選出。カイリューで1体以上持っていってキョジのステロから水ポンで全部倒す。軽めのサイクルを視野に入れることができる。
+
対サイクル。キョジのステロから誰かしらを通す
と言っても机上論がここまでで実際はアドリブで色んな選出を試していた。
【結果】
TN バイオレット 最終2157 / 6位
TN yawwwm 最終2006 /290位
8世代からずっと目標にしていた最終1桁についに届きました。努力量はともかくとして、1桁というラインに対する執着は誰にも負けてなかったと思うので本当に嬉しいです。
今期は何故か知り合いが1桁にかなり多く、今回で決めることができて良かったと心から思いました。
何かあれば@phospoke までお願いします。